CData Software Blog

クラウド連携のCData Software の技術ブログです。

FileMaker カンファレンス 2018 参加レポート

FileMakerカンファレンス2018(以下、FMC)に参加してきました。このイベントは、今年で10年目を超える、セッション数が50+、スポンサーの展示ブースが30社+といった国内最大のFileMakerプラットフォームの総合イベントです。

www.filemaker.com

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FileMaker とは

初期バージョンであるV1.0は、1985年にリリースされた、30年以上の歴史あるソフトウェアで、もともとカード型のデータベースとして開発され、歴史とともに、世に一般的なリレーショナルなデータベースとして扱えるようになり、データベースでありながら、ユーザー自身が画面やビジネスロジックを組み込んだビジネスアプリケーションを作成できるソフトウェアです。 現在は、Appleの子会社ということもあり、iPadiPhoneといったAppleのプラットフォームに最適化されたアプリケーションを容易に作成できるアプリケーション開発プラットフォームとして進化しています。

www.filemaker.com

なぜ参加したのか

私たちCDataは今回がFMC初参加でブロンズスポンサーとして参加させて頂きました。 f:id:kuwazzy:20181111091144p:plain

すでにGoogleスプレッドシートSalesforceといったクラウドサービスのデータをFileMakerに取り込んでご利用しているCData製品のユーザがいるのは知っていたのですが、テクニカルサポートやインバウンドセールス業務だけだと、具体的にどのような他サービスやアプリケーションと組み合わせて使っていてどのような業務的な課題やボトルネックがあるのかまでは見えてきません。 一方、私たちはこれまで、FileMaker界隈のユーザグループなどのコミュニティや今回のようなイベントには参加したことがなかったので、「現場で利用している生の声」を聞ける良い機会だと思い参加しました。

展示エリアでは

30以上のスポンサー各社が、FileMakerを使った業種特化のアプリケーションや、設計支援ツール、RPAなどの関連製品など、FileMakerがプラットフォームとしての幅が広がるような様々なプロダクトが展示されていました。

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CDataSoftwareでは、FileMakerプラットフォームからODBC経由で100+のSaaSデータに接続できるCData ODBC Driversを展示しました。 f:id:kuwazzy:20181111093607p:plain

FileMakerのユーザーは、システム部門やインテグレータに頼らず、業務部門や経営者が自らアプリを作成されている人が多いので、「今、こういった使い方をしてるんだけどさー、この部分が手作業でこうやっていて時間もかかりミスも起こるし、これ使ってこんなこと出来る?」といった、具体的な改善方法についてお話が出来たのが印象的でした。いくつかの例をご紹介します。

  • Salesforceなどの他の顧客管理プラットフォームで管理されている顧客データをFileMakerに取り込み、イベント開催時の来場管理や・請求・発送などの業務オペレーションを行なっているが今は手作業で連携している
  • FileMakerからGoogleDriveやBox、Dropboxなどのクラウドストレージのドキュメントを参照したい
  • 訪問型介護などのサービス事業者にて、担当者とサービス利用者との各予定はiCloudGoogleカレンダーで管理していてサービスの記録はFileMakerで管理している。更に地図サービスなど他のサービスと連携しているが、その間は全て手作業で二重登録が必要

ワークショップ

30名部屋での1時間ワークショップの機会も頂きました。テーマは、FileMaker プラットフォームへのクラウドデータ連携機能の拡張。資料はこちらです。

www.slideshare.net

FileMaker玄人勢の中でのデモということで、ちょっとドキドキしましたが、頷きながら聞いてくれている人がいたり、ワークショップが終わった後にはブースに自身の抱えている課題を相談してくださる方々もおり、他の誰かのビジネスのヒントやインプットになってくれている、という発表者冥利に尽きるワークショップでした。

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まとめ

FileMakerプラットフォーム自体、最新版のV17では、Data APIというFileMaker内のデータをREST APIで公開するような機能を公開したり、FileMakerサーバーをAWS上のフルマネージドなサービスとして提供するFileMakerクラウドを提供したりと、クラウドサービスでの利用を大前提としたプロダクトへと進化しています。その流れで避けて通れないのは、他のサービスやアプリケションと、どうやってシームレスに連携して、ビジネス効率やサービスを向上出来るか、だと確信しました。やっぱり、ビジネスサイドで活用されている生のユーザの声を聞くことは刺激となりますし、我々としても得られるヒントが多いです。本イベント主催のファイルメーカー株式会社の皆さま、運営やスポンサー、ご参加の皆さまありがとうございました。

おまけ

12月といったらアドベントカレンダー。Qiitaに「FileMaker Advent Calendar 2018」があることをブースにお立ち寄り頂いた本カレンダーの作成者( @tyuma )に教えて頂き12月16日の枠をGETしました! FileMakerからクラウドサービス連携するアプローチの具体的な方法について書く予定です。

qiita.com