CData Software Blog

クラウド連携のCData Software の技術ブログです。

CData Cloudhub - MySQL インスタンスにSalesforce を仮想化

CData Cloudhub について:

> Salesforce を仮想化したMySQL/SQL Server インスタンス!?

CData Cloudhub は、100+ のクラウドデータにアクセスできるMySQL/SQL Server インスタンスです。 Cloudhub はクラウド上にMySQL/SQL Serverインスタンスとして発行され、ユーザーはSalesforce、Dynamics CRM、kintone、Google BigQuery などのクラウドデータを仮想化してMySQL/SQL Server インターフェースで利用することができます。現在はクローズドベータであり、2019年3月までのリリースを予定しています。 f:id:cdatasoftware:20181112234130p:plain 特徴:

  • それぞれのクラウドサービスのAPI を意識することなくSQL読み書き双方向の処理が可能

  • Cloudhub にはデータは保存されません

  • MySQL/SQL Server のインターフェースを持つアプリケーション・クラウドサービスであればカスタマイズ不要で100+のクラウドデータにアクセス可能です

https://www.cdata.com/cloudhub/

この記事では、MySQL 版のCloudhub でSalesforce を仮想化して使用する方法を説明します。

Cloudhub にSalesforce を設定する手順

発行されたCloudhub にMySQL Workbench からアクセス

CData Software 社より発行された商用版/デモ版のCloudhub アカウントを用意します。 MySQL Workbench で新規接続 を作成します。 発行されたCloudhub アカウントに接続します。

  • Connection Name: 任意

  • Hostname: XXXXXX.cdatacloud.net (https:// は含みません)

  • Username: 発行されたユーザー名

  • Password: 発行されたパスワード

f:id:cdatasoftware:20181112234850p:plain

テスト接続を行い、接続が成功した旨のメッセージが出たらOK を押して接続を確立します。

Salesforce の仮想DBを作成

この状態では、Cloudhub にはまだ仮想化されたDB がありません。 コマンドで仮想化したいSalesforce のアカウントを設定します。

Salesforce の開発者アカウント・セキュリティトークンの取得方法はこちらをご参照。 qiita.com

Workbench で以下のコマンドを記述し、実行します。例は「salesforcedb」という名前の仮想Salesforce DB を作成するコマンドです。 f:id:cdatasoftware:20181113000029p:plain

CREATE DATABASE IF NOT EXISTS 'salesforcedb'
DRIVER = 'Salesforce',
DBURL = 'User=myUser;Password=myPassword;Security Token=myToken;'

成功すると、salesforcedb というDB が作成されます。

MySQL Workbench からSalesforce データを取得テスト

「salesforcedb」 をNavigator で展開してみるとTable、View、Storedprocedures としてSalesforce のデータがテーブルに仮想化されています。 Table は読み書きができるオブジェクト、View はReadOnly のオブジェクト、ストアドはCRUD 以外のオブジェクトです。 Cloudhub ではこれらをSQL にて操作することができます。

「Account」テーブルを取得してみます。以下のようなSQL を書いて実行します。

SELECT * FROM salesforcedb.Account

f:id:cdatasoftware:20181113000209p:plain

確かにSalesforce 内の取引先データがテーブルに仮想化されて取得されています。

f:id:cdatasoftware:20181113000806p:plain

Cloudhub の利用例

このようにCloudhub ではSalesforce など100を超えるクラウドデータをMySQL/SQL Server に仮想化して利用できます。 次のようなケースでは、CData ODBC Drivers/ JDBC Drivers ではなく、Cloudhub を使うことで効率的なクラウドデータ連携が可能になります:

お知らせ

CData Cloudhub はクローズドベータです。 ベータ版利用をご希望の方は、CData セールスデスク(sales@cdata.co.jp)までご連絡ください。 順次ベータ利用アカウントをお届けします。