CData桑島です。本記事は「CDataまるわかりシリーズ」の「第二弾」、そして、CData Software User Group Advent Calendar 2019 8日目の記事です。
「CDataまるわかりシリーズ」は以下の構成となっています。
- CDataが生まれた背景
- CDataの製品ライン] (本記事)
- CData Drivers - SaaSデータにSQLアクセス!?]
- CData Sync - まるっとSaaSデータをDBに複製!?
- CData SQL Gateway - 仮想MySQL/SQLServerインスタンス!?
- CData API Server - RDBやCSVファイルからWebAPIを生成!?
前回の記事CDataが生まれた背景では、企業が扱うデータベースやアプリケーションの変化、それによる弊害についてお伝えしました。本記事では、CData製品がそれらの弊害をどのように解決する製品なのか、そして、CData製品にはどのような製品ラインがあるのかについてお届けします。
CData製品とは?
筆者もCData製品を取り扱いはじめて4年間が経過しましたが、BI(ビジネスインテリジェンス)や人工知能(AI)、RPA(ロボティクスオートメーション)のように、ソフトウェアプロダクトのカテゴリがないため、このカテゴリの製品、コレと同じ、という言葉が見つかっていません。ただし、主力となるCData Driversという製品は、ソフトウェアライブラリとして位置付けられます。では、「CData製品は何をしてくれる製品なのか?」という切り口でご説明しましょう。
一言でというと、といっても長くなってしまうのですが、CData製品はデータアクセス方式をSQLなどで標準化することができる製品です。
企業内のデータベースやアプリケーションは多様化しており、それぞれ異なるデータアクセスインタフェースを持っています。CData製品は、これらのデータアクセス方式の違いを全て同じ長い間データベースを扱う言語(クエリ)として利用されてきたSQLなどの共通的な方法でアクセス出来るようにします。
データアクセス方式を統一することのメリット
データ利用者の観点で考えてみると「使い慣れたツール(やフレームワーク・ライブラリ)からの利用」と「処理の自動化」が考えられます。次にBI / ETL / DWH / AI / Low-Code・No-Code ツールの提供ベンダーの立場になって考えてみると、インタフェースが統一されることによりツールから接続出来るデータ連携先が拡充するために先のユーザの利便性が一気に向上します。一方で、SaaSや業務アプリケーションの提供ベンダーも一緒です。それに加えて、自社の業界(Vertical)や業務(Horizontal)に特化プロダクトをマイクロサービス的に利用してもらうAPIエコノミーの形成が加速するでしょう。共通していえることとして、利用者は「つなぐこと <<< つないだ後(分析・活用)」であり、「つなぐこと」はデータ活用のスタートラインにすぎないのです。
CData 製品のラインナップ、その違い
CData Softwareでは、統一するデータアクセス方式と提供形態の違いによって複数の製品を提供しております。これは、企業内で利用されているシステム・アプリケーションとして様々なシーンやユースケースによって適合可能なインタフェースが異なるからです。
統一するデータアクセス方式ですが「SQL」「ツール」「REST API」と、大きく3つに分類されます。これにより、企業内のデータ連携を、RDBをベースとしたSQLに合わせるのか、REST APIに合わせるのか、社内情報システムのデータ連携の共通仕様に合わせることができます。また、BIやAnalyticsツールを使っている業務ユーザやデータサイエンティストは、使い慣れたツールからCData専用コネクタを組み込むことで直接様々なソースデータにアクセスすることができるようになります。
一方で、CData製品の提供形態は、「ライブラリ」「サーバー」「サービス」「専用コネクタ」の4つに分類されます。基本はODBCやJDBC、ADO.NETといった他の製品やプログラムから呼び出して利用出来る「ライブラリ」での提供となりますが、仮想DBインスタンスやジョブスケジューリング、APIホスティングなど常にデーモン起動しておく必要がある「CData SQL Gateway」「CData Sync」「CData APIServer」場合は「サーバー」製品として提供されます。新しい試みとして「CData Cloud Hub」というプロダクトをCData社が提供するSQL as a Serviceとも呼ばれる形態での提供を開始しております。
上記一覧を図解すると以下の絵となります。
次回
次回からは、CData製品ラインを一つづつ、特徴と得意とするユースケースについて解説していきます。次回は「第三弾 CData Drivers - SaaSデータにSQLアクセス!?」としてCData製品の主力製品であるCData Drivers製品です。