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Autify のテストデータをTableau から可視化してみる:CData Autify ODBC Driver

皆さんこんにちはCData Software Japanインサイドセールスの加藤です。本記事ではTableau からCData Autify ODBC Driver を使用してAutify のデータにアクセスし、可視化までをやっていきます。

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Autify とは?

Autify とは、ソフトウェア開発を高速化するため、開発に欠かせないテスト部分を自動化するツールです。ノーコード、画面録画だけで利用でき、手軽にテストシナリオを作成して自動化が行えます。また、Web 上のダッシュボードからテスト結果やシナリオを簡単に管理できたり、AI が変更を検知して修正提案をしてくれたりと便利機能搭載で、これからの発展にも期待が持てます!

Autify ではソフトウェアテストの結果や開始時間、終了時間、実行時間などがデータ化できるので、これを可視化・分析することでどのテストにどれだけ時間がかかっていて、どれだけ失敗/パスしているのか、ということが一目でわかるなど、分析の需要がありそうですね。本記事ではこのAutify のデータに、CData ODBC Driver を使ってBIツールのTableau からアクセスし、テストデータの表示までをやっていきます。

autify.com

本記事で使うもの

  • Autify のアカウント(本記事ではAutifyそのものは使用しません)
  • CData Autify ODBC Driver
  • Tableau

Autify のアクセストークンを取得・プロジェクトID の確認

まずはAutifyのデータにアクセスするためのAPIアクセストークンを取得します。そのためには、まず取得したアカウントを使ってAutifyのダッシュボードにログインします。その後、「設定」→「新しいパーソナルアクセストークンを生成」から名前を決めて、APIトークンを生成します。

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Autifyの設定画面

また、同じ設定画面のプロジェクト名を選択し、URL 末尾の数字(ここでは255)をメモしておきます。

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Autifyプロジェクト設定画面

CData ODBC Driver をインストール

それでは、Autify をODBC からTableau につなぐためCData Autify ODBC Driver をインストールしましょう。サイトからインストーラーをダウンロードし、クリックすると以下の画面が表示されます。

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CData ODBC Driverインストール画面

ここから使用許諾への同意、ライセンス入力(体験版は無し)、インストール先フォルダの選択などに進んで、ドライバのインストールを完了してください。

ODBC DNSの設定

インストールが完了すると、以下のようなDNS の設定画面が表示されます。もしくは、スタートメニューから"odbc"で検索して『ODBCデータソース』アプリケーションを選択してください。この画面の「必須を表示」タブ上の項目に『Autify のアクセストークンを取得』の項目で取得したAPIトークンとプロジェクトID を入力してください。

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Autify ODBC DNS設定

入力後「接続のテスト」ボタンを押して「接続テストに成功しました。」というダイアログが表示されたら、DNS の設定は完了です!

次はいよいよTableau 上でAutify のデータにアクセスし、可視化してみます。

Tableau を使ってAutify データにアクセス・表示

ここからはTableau 上でODBC Driver からAutify にアクセス、表示していきます。Tableau は、言わずと知れたBIツールの雄です。今回はTableau がインストールされていることは前提として進めます。

まずはTableau の初期画面のサイドバーから、「サーバーへ」以下にある「その他」を選択し、その画面から「その他データベース(ODBC)」を選択します。

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Tableauデータベース接続設定画面

そして、「接続手段」の画面のDNS で先ほど設定した「CData Autify Source」を選択し、「接続」を押します。「接続属性」の画面は空でOKです。

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TableauからODBCへの接続画面

これで、設定したプロジェクトのデータベースにアクセスすることができました!後は、データベースから可視化・分析したいデータベースを選択し、表を検索して、データが表示できました。

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TableauからAutifyのデータベースへ接続

これで、シート上で様々な表を作ったり、ダッシュボードにまとめたりと、Autify のデータをTableau のパワフルな可視化・分析機能を使用できます! 今回はテストが全体としてどの程度うまくいっているのか見るため、「Status」と「TestPlanResults」のデータをまとめて、Autify 上で実行したソフトウェアテストの結果の成功/失敗の比率を見ていきましょう。

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Tableau でAutify ステータスを可視化

いくつかのシートの可視化をダッシュボードにまとめることもできます。

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ダッシュボード

失敗("failed")が85%程度、成功("passed")しているのは8%程度ですね。直す部分が多そうです。

まとめ

本記事では、CData Autify ODBC Driver を通してTableau からAutify に接続し、Autify のデータを使って簡単な可視化を行いました。皆さんのソフトウェアテストの結果も、ぜひTableau で可視化・分析してみてください!