CData では、200種類以上のSaaS およびDB に対しODBC Drivers やJDBC Drivers を開発しています。https://www.cdata.com/jp/drivers/
2020年にCData Drivers として人気だったSaaS・クラウドDB データソースを紹介します! どんなSaaS・クラウドDB のデータ連携が人気だったのでしょうか?
10 位:Box
Box は、クラウドストレージです。ファイルを社内外で共有して使える便利なツール。無償利用も可能なので多くのユーザーが利用しているサービスです。
CData では、UiPath などのRPA ツールからのODBC 経由でのBox 連携やAlteryx からの利用などのシナリオで使われています。
9 位:Marketo
マーケティングオートメーションの雄、Marketo(マルケト)がランクイン。Markto などのマーケティングオートメーションで扱うデータはとにかくデータ量が多いです。テーブルとしての一括取得にはドライバーが大変便利ですね。カスタムオブジェクトなどリスト表示できないものもサブクエリで表示できちゃいます。
Marketo は、断然Sync ツールでのDB やDWH への同期の相談が多いです。各種顧客に関連するデータやWeb データを合わせて分析に使われています。データが数百万件になるなどの場合にはAPI では一度に取得が難しいのでSync のようなETL ツールからの利用は納得です。
他にもBI ツールからの利用、ETL ツールでのCRM データとの連携にも使われています。
8 位:スマレジ
2月にリリースされた国産のクラウドPOS のスマレジが堂々のランクイン。商品や顧客などのマスターデータの他、日次での販売・出荷データの連携ニーズが高いです。
Power BI やMotionBoard といったBI ツール、各種ETL からの利用に大変便利です。ストアのスタッフにも使いやすいExcel やAccess からスマレジデータを使うシナリオも。
7 位、3 位:Dynamics 365 for Sales、Dynamics CRM
マイクロソフトのクラウドCRM である、Dynamics 365 が7位にランクイン。そしてオンプレ版でも使えるDynamics CRM Drivers は3位にランクイン。
Dynamics 365, CRM は幅広い連携ケースで使われています。BI でのビジュアライズ。ETL はもちろんのこと、ADO.NET Provider でのカスタムアプリとの連携、SSIS(SQL Server Integration Service) からの利用などMS プラットフォームと合わせた連携利用が見られます。
6 位:Google BigQuery
クラウドDWH 界隈では2019-2020はBigQuery が強かった印象です。安く始められる、クエリが早い、フルマネージドとクラウド時代を象徴するようなサービスでした。
BigQuery はCData Sync で各種SaaS データのデータ同期先としての活用が多く見られました。また、BigQuery データのBI、Excel からの利用も人気です。
5 位:NetSuite
クラウドERP といえばグローバルではNetSuite。日本でもイケイケの企業で使われだしているイメージです。
NetSuite もSync、BI、ETL と幅広い連携シナリオで使われています。やはりデータがある程度多いこと、またヘッダー・明細なので構造のデータもあり、API だけでプログラミングするよりもドライバーで仮想化してテーブルとしてSQL で扱うアプローチのメリットは大きいようです。
4 位:SharePoint
マイクロソフトの人気グループウェアのSharePoint は4位。SharePoint List で各種社内アプリを開発している方によるSharePoint データの外部利用が多かったようです。各種BI、アナリティクスでSharePoint にネイティブ対応がなく、CData ODBC Drivers やJDBC Drivers がコネクタとして活躍しています。
もう一つは、Solr やElasticsearch などの全文検索エンジンでSharePoint 内のファイルを一括で取り込んでしまうような使い方です。
2 位:Salesforce
SaaS 業務アプリといえば、Salesforce。日本でも多くのユーザーが使っています。
Salesforce は、他のデータソースのようにSync、BI、帳票などのニーズも多いですが、なんといってもODBC やADO でのカスタムアプリとのデータ連携シナリオが多いです。やはりすでにCRM 機能を基幹に持っているユーザーのSalesforce シフト案件で間を連携する際に使われている感じです。
もう一つ、ドライバーとしての利用ではないですが、Salesforce Connect+ API Server も多く利用されたユースケースです。自社のDB や他のSaaS データをSalesforce の外部オブジェクトとして利用する方法です。
では、待望の1位は?
1 位:kintone
堂々の1位は、サイボウズ社の国産SaaS であるkintone でした!!!
kintone は急速にユーザーを拡大しているほか、テクノロジーを使ってやろうというユーザーが多いです。やりたいことがあって、ドンドン検索して、ドンドントライアル。気に入ればすぐに実利用というDX まっしぐらなユーザーがたくさんいるところが印象的です。サイボウズさんの雰囲気がユーザー層にまで浸透している感じです。
kintone の連携は、Power BI、Tableau などのBI 連携が人気です。ネイティブコネクタなしでもノーコードでBI ツールからkintone 連携ができます。
また、Informatica やTalend などの海外ETL ツールからのkintone 連携も多く相談を頂きました。ほかにもExcel Add-in for kintone やODBC でのAccess からの連携も人気です。脱エクセルはkintone のメッセージですが、データをkintone に集めたうえで、UI はExcel で、という使い方は全然悪くありません。
いかがでしたでしょうか? もちろん10位までにランキングされなかったデータソースも多くロングテールで3桁のデータソースが使われています!
以上、データソースランキングトップ10でした。