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ノーコードツールで Sansan の名刺データを kintone の顧客リストに連携:CData Sansan Driver & ArcESB

こんにちは。CData リードエンジニアの杉本です。

今日はリリースされたばかりのCData Sansan Driverとノーコーディングのデータ統合ツールArcESBを使ってSansanの名刺データを kintone に連携する方法を紹介します。

ArcESB とは?

ArcESB はノーコードでETL/EAIなどのデータ連携やEDIなどの企業間での各種取引情報連携を実現できるWebアプリケーションです。

www.arcesb.com

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今回はこのArcESBと CData Sansan ADO.NET Providerを組み合わせて、名刺データを各システム・サービスに連携するための方法を解説します。

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この記事で実現するシナリオ

前述の通り、今回はSansanから取得した名刺データを kintoneのアプリでバッチ処理で連携する機能をノーコードで開発します。

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Sansanから名刺データを定期的に取得し、ArcESBで構成した項目Mappingを元に、Kintoneの顧客リストへ自動的に連携していく処理となります。

必要なもの

以下の製品のインストールが必要になります。すべて30日間のトライアルが提供されていますので、是非試してみてください。

事前準備

まず使用する製品をそれぞれインストールします。以下のページから、ArcESBの本体を入手できます。必要に応じて、WindowsJava/Linux、Cloud Hostedのバージョンから選択してください。なお、本記事ではWindowsベースで進めます。

https://www.arcesb.com/download/

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インストールはそのままダイアログに従って進めれば大丈夫です。難しいところは特にありませんが、ログインする際のパスワード入力を求められる場所がありますので、忘れてしまわないように注意しましょう。

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またArcESBには Sansan と kintone の接続用ライブラリが含まれていませんので、それらを個別で CData のサイトから入手し、インストールします。

それぞれ以下のURLから入手可能です。

https://www.cdata.com/jp/drivers/kintone/ado/

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https://www.cdata.com/jp/drivers/sansan/ado/

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Sansan API Key の入手方法

Sansan 接続にはAPI接続用のKeyが別途必要となります。以下の手順に従って、API Keyを入手できます。

https://docs.ap.sansan.com/ja/api/openapi/index.html#header-api-key

連携先の kintone アプリ

今回のシナリオでは、kintonenに名刺データを連携するため、予め名刺データを格納するアプリを構成しておく必要があります。なお、本記事では kintone で簡単に構成可能な顧客リストテンプレートを利用しました。

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なお、ArcESBでは自由に登録対象のアプリ・項目を決定できます。

ArcESB にログイン

それでは、実際にArcESBを使って連携処理を開発していきます。

ArcESBが起動すると、以下のようにログイン画面が表示されるので、UserName:adminとインストール時に入力したパスワードを使って、ログインします。

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ログイン後、「About」へ移動し、トライアルライセンスをアクティベーションします。以下はすでにアクティベーション済みの画面です。

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ArcESBは「Flows」からデータ連携のデザイナー画面へ移動できます。

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Sansan Connector を構成

Flows デザイナー画面に移動したら、それぞれのデータ処理コネクターを配置していきます。

まずは、Sansanの接続を構成しましょう。左側のConnection一覧から「Cloud Data」を選択し、キャンパスに配置します。

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任意のConnector Id(ここでは Sansanとしました)を入力し「+Create Connector」をクリックします。

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Connector作成後、設定画面が出てくるので、DataSourceの一覧から「CData Sansan」を選択し、「API Key」を入力し、Save Changesをクリックして保存します。

なお、デフォルトでは全ユーザー横断の名刺データを取得しますが、API Keyの対象ユーザーのみ取得したい場合はRangeの項目で「me」を指定します。

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次に取得したいテーブルを選択するために、MappingsのOutputから「+」ボタンをクリックします。

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Sansan Connectorで使用できるテーブル一覧が出てくるので名刺データを取得できる「Bizcards」を選択します。

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次の画面に移動すると、取得する項目や諸条件を指定することができるMapping Editorに移ります。

今回は細かな設定は行いませんが、ここから特定の名刺、最新の名刺だけ取得するといった条件を指定することが可能です。

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kintone Connectorの構成

続いてSansanと同様に kintone Connector も構成していきます。同じように「Cloud Data」を配置して構成します。Connector Id は kintoneとしました。

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DataSourceは kintone を選択し、接続先のkintone 環境のURL・User・Passwordを入力し、「Save Changes」をクリックします。

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kintone にはデータ登録を行うため、Mappingsから「Input」を選択し「+」ボタンをクリックします。

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対象のアプリ(テーブル)一覧がリストアップされるので、顧客リストを選択します。

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次の画面で登録する項目と処理方法(Upsertするかどうか)、Upsertする場合のKey項目を指定します。

今回は名刺データなので、メールアドレスを一意の項目として指定しましたが、Sansan 側のIdを使っても大丈夫です。

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以上で、Sansan と kintone のコネクター構成は完了です。

Mapping 作成

続いて、Sansan と kintone の項目を紐付けるための Mapping Connectorを配置します。

左の一覧から「Map」を選択し、キャンパスに配置します。

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任意のConnector Idを入力し「+Create Connector」をクリックします。

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Connector構成後、まずそれぞれのInputとOutputを紐付けます。以下のようにドラッグアンドドロップで、事前に作成した Sansan / kintone Connectorと紐付けて、画面右下にある保存ボタンをクリックすればそのままOKです。

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次に、Mapの設定画面を開きます。接続が正常に構成されていれば、Source FileとDestination Fileが以下の様に入力されているはずです。

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画面下に行くと、Sansanの名刺項目一覧が表示されているので、これにkintoneのアプリ項目一覧を紐付けていきます。

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紐付け後、保存をすれば、設定完了です。

実行設定

最後にデータ連携の実行間隔を設定します。実行間隔の設定は、データ取得元である Sansan Connector の詳細画面から「Automation」タブで設定します。

Receiveのチェックボックスにチェックを入れて、IntervalとTimeを指定しましょう。以下の画面では、毎日に12時に起動する設定にしています。

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実行方法

それでは構成したフローを実行してみます。

タイマー起動ではない、手動での実行は「Output」の「Receive」ボタンをクリックすることで可能です。

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「Receive」ボタンをクリックすると、Sansanから名刺データが取得され、以下のようにArcESBにロードされたことがわかります。

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最終的な処理結果は kintone Connector のInputタブから確認できます。ここで処理結果がSentになっていれば、kintone側に正常に処理が行われたことになります。

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実際にkintoneの画面を見てみると、以下のように名刺データが登録されていることが確認できます。

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おわりに

このように、ArcESBとSansan/kintone ADO.NET Providerを活用することで、名刺データの連携処理を簡単に構築することができました。

CDataでは kintone 以外にも、SalesforceやDynamics 365といった様々な ADO.NET Providerを提供しています。是非任意のツール・サービスに接続するために試してもらえればと思います。

https://www.cdata.com/jp/ado/

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