こんにちは。CData Software Japan リードエンジニアの杉本です。
本日はクラウド型労務・人事管理システムのオフィスステーションのAPIにCData Driverから接続する方法を紹介します。
オフィスステーションとは?
オフィスステーションは労務・人事管理を効率化、自動化するクラウド型システムです。
オフィスステーションでは従業員情報の取得・更新、給与データの登録をサポートするAPIが公開されています。
この記事ではこのAPIを利用して、ExcelやPower BIといったツールからオフィスステーションに接続する方法を紹介します。
各種接続シナリオと必要なツール
CData REST Driver は様々なツールとの接続に利用できますが、今回は以下のツールを用いて接続する方法を紹介します。
手順
OfficeStation API 利用準備
まず、OfficeStationに接続するための各種情報を入手します。
必要となる情報は以下の通りです。(入手方法はオフィスステーションへ問い合わせをお願いします。)
- api_key
- mut_stid
- uid
- upw
- pid
- eml
OfficeStation 接続用設定ファイル
次にCData REST Driver からオフィスステーションに接続するための設定ファイルを準備します。
設定ファイルは以下のURLで公開しているので、こちらからダウンロードしてください。
https://cdatajbuilds.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/CData/OfficeStationRSB.zip
ダウンロードしたファイルは解凍後、「C:\CData_REST\OfficeStation」といった任意のフォルダに配置してください。
CData 各種 REST Driverのインストール
各種ツールと OfficeStation を繋ぐために必要となるCData REST Driverをインストールします。基本的なインストール・設定方法は各種Driver(ODBC・JDBC・Excel Addin)共通ですので、ここでは ODBC Driverを例に説明します。
まず、CData REST ODBC Driverの30日間の評価版をダウンロードします。
https://www.cdata.com/jp/drivers/rest/odbc/
ダウンロードしたsetup.exeファイルをBIツールがインストールされているマシンにインストールします。インストールウィザードに従い、EULAを確認した上でインストールを完了します。
※途中、ライセンスサーバーへのオンラインアクティベーションが行われるためネットワーク環境に接続されている必要があります。
インストールが完了すると、ODBCのDSN設定のウィンドウが立ち上がります。
以下の項目をセットし、保存します。Otherにはそれぞれ事前に取得したを各種キーを設定してください。
Location : 先程RSDファイルを配置したフォルダパス(例:C:\CData_REST\OfficeStation)
Other :UserId=XXXX;UserPassword=XXXX;ProductId=XXXX;Email=XXX;StationId=XXXX;ApiKey=XXXX;
以上で、CData REST Driverの準備は完了です。
Excel から OfficeStation API に接続(Excel Add-in for REST)
それでは実際に各種ツールから接続してみましょう。まず、 Excel Add-in for REST による オフィスステーションのAPIに接続してみたいと思います。
CData Excel Add-in for REST をインストール後、Excelを立ち上げるとCDataタブが追加されていることがわかります。このタブから各種操作を実施します。
接続を開始するには、CDataタブから[取得元REST]をクリックします。
最初に接続するためのウィザードが表示されるので、「CData 各種 REST Driverのインストール」の内容と同様に各種パラメータを入力します。
接続後、対象テーブルを選択し、「OK」をクリックします。ここでは従業員情報が取得できるEmployeesテーブルを選択しました。
クリック後、対象のデータが一括で取得できます。
PowerBI から OfficeStation API に接続(CData REST ODBC Driver)
次に CData ODBC Driverを用いて、マイクロソフトが提供するBIツールである Power BIからオフィスステーションの従業員データを取得する方法について記載します。あらかじめ、PowerBI Desktopをインストールしておいてください。
インストール後、DSN接続設定画面が表示されるので、Excel Addinと同様に入力します。
PowerBI Desktopを起動して、「データを取得」をクリックします。
データ接続先一覧の中から「ODBC」を選択し、「接続」をクリックします。
データソース名は先程登録したOfficeStationのDSNを選択し「OK」をクリックします。資格情報はWindowsの中から「現在の資格情報を使用する」を選択します。
テーブルの一覧から対象となるテーブルを選択し「読み込み」をクリックします。
以下のようにOfficeStation の従業員データを読み込みことができます。
あとはPoewr BIの機能を用いて、ビジュアライズに利用することができます。
おわりに
CData REST Driver は Excel や Power BI以外にも、多様なツールとの接続をサポートしています。
オフィスステーションは従業員情報管理の要となるサービスなので、マスタデータとして様々なツール・サービスとの接続が必要になるでしょう。
Asteria や DataSpiderといったETL/EAIツール、TableauやMotionBoardといったBIツールとの接続も
接続可能なツール・サービスは以下のURLで数多く公開していますので、是非現在利用しているツールで接続を試してみてください。
https://www.cdata.com/jp/drivers/rest/