こんにちは。CData Software Japan リードエンジニアの杉本です。
このBlogでも度々紹介しているCData Excel Driverは、ローカルのExcelファイルだけでなく、BoxやGoogle Driveといったクラウドストレージにもアクセスできる機能を備えていて、結構便利です。
しかしながら、OneDriver for businessやSharePointに配置されたExcelファイルの場合は、このExcel DriverではなくExcel Online Driverのほうが機能的にも色々と便利だったりするので、今回簡単に使い方を紹介したいと思います。
対象のExcelファイル
今回対象にするExcel ファイルは自分のOneDriver for businessに配置された以下の2つのファイルです。
それぞれシンプルな内容のサンプルデータを入力しています。
接続設定
それでは早速接続してみましょう。今回はCData JDBC Driverを利用していますが、基本的にどのテクノロジーエディションでも接続方法は一緒です。
JDBC版の場合は「InitiateOAuth」のみ「GETANDREFRESH」を指定すれば接続できます。ODBCやExcel Add-inの場合は特に何も指定せず、接続してみてください。
「接続テスト」を実行すると、以下のようにブラウザが立ち上がり、アクセス許可が求められます。内容を確認して、「承諾」をクリックしてください。
接続が完了すると、以下のようにExcelファイルとそのシートがそれぞれテーブルとして読み込まれます。
対象のテーブルを選択することで、対象のExcelファイルのシートが読み込まれます。
別なシートもこの通り。
このようにOneDriver for businessに格納されているExcel ファイル群へ手軽にアクセスすることができるようになっています。
また、INSERTやUPDATEも実行することができるようになっていて、以下のようなINSERT文を発行すれば
実際のExcelファイルにも反映されます。
CData Excel Driver によるOneDriver for business 連携との違い
ここでざっくりとCData Excel Driver によるアクセスとの違いについて解説しておきます。
CData Excel Driverでも、同じようにOneDriver for business(内部的にはSharePoint ドキュメントライブラリ)のデータにアクセスすることが可能です。
一番大きな違いは「データの書き込み・更新がサポートされているかどうか?」です。
CData Excel Driverはローカルファイルの場合、書き込みなども行えるのですが、OneDriver for businessにアクセスしたExcelファイルには書き込みを行うことができません。
また、実は内部的なアプローチも異なり、「CData Excel Driver」は一度Excelファイルをダウンロード・メモリ上に展開した上で処理を行うのですが、「CData Excel Online Driver」はAPIベースでデータアクセス、取得を行っています。
一長一短のアプローチなのでパフォーマンスの一概な比較は難しいですが、部分的なデータの取得を行いたい場合は、「CData Excel Online Driver」のほうが、不必要にデータを取得しないため、素早くクエリできるかと思います。
おわりに
というわけで、今回はExcel Online Driver の基本的な使い方を解説しました。
今回は「OneDriver for business」にアクセスしましたが、SharePointのドキュメントライブラリにもアクセスすることができるようになっているので、次回解説したいと思います。
もし、使っていてわからないことがあれば、お気軽にテクニカルサポートまでお問い合わせください。