こんにちは。CData Software Japanリードエンジニアの杉本です。
すでにプレスリリースでも公開していますが、本日 CData Drivers v21版 がリリースされました!
アップデート概要
例年はどちらかといえば新しく追加されたドライバーやテクノロジーを中心に発表しているのですが、今回はすでにリリースされているデータソースごとのアップデートが中心となりました。
以下のように主要なアップデートが含まれる20種類ちょっとのドライバーを中心に機能強化された内容を紹介しています。
あっと驚くような機能ばかりではありませんが、このBlogでも度々紹介している通り、CData Driverは日々更新・機能強化を続けるSaaS・クラウド系RDB・NoSQLへの追従が大きなポイントです。
また、全データソース共通となるコア機能の強化に関してもパフォーマンス面や対応フレームワークの追従など着実に行っています。気になる機能があれば是非お試しください!
既存のドライバーの機能強化
データソース毎の機能強化
- Google BigQuery: BillingProject(課金プロジェクト)と実行プロジェクトの両方を指定したクエリに対応。BigNumeric 型をサポート
- HubSpot: 新機能であるカスタムオブジェクトをサポート、ProductAssociations テーブルを追加、UploadFile、DeleteFile ストアドプロシージャを追加
- Amazon Marketplace: MWS アプリとしての認証方法をサポートし、ユーザー自身ではAPI アクセスキーの取得が不要になり、幅広いユーザーが利用可能に。作成済みレポートファイルをビューとして利用可能に
- Salesforce: OAuth の埋め込みアプリ認証を追加し、ユーザーは自身でOAuth アプリを申請することなく、CData Drivers がブラウザ認証のみで利用可能に。API 制限の情報を取得する GetLimitInfo をストアドプロシージャに追加
- kintone: API トークン認証をサポート
- CSV: 空の列名や重複する列名を処理するサポートを追加。ドメイン内のすべてのファイルにアクセスする機能を追加し、スナップショットやセンサーデータなどの扱いが容易に。SharePoint REST(Graph API)ストレージを追加、Culture およびClientCulture 接続プロパティのサポートが追加
- Marketo: スキーマリストの取得、バルクカスタムオブジェクトインポートをサポート
- NetSuite: SuiteQL スキーマをサポート、SuiteQL でのOAuth 認証をサポート
- Dynamics 365 Business Central: BASIC 認証を削除し、OAuth 2.0 認証に
- Google Spreadsheets: Folders ビュー、Spreadsheets ビューにParentIds カラムを追加
- Garoon: オンプレミス版のGaroon をサポート、ユーザー指定・横断での予定データ取得をサポー
- DynamoDB: RowScan でDATE 型の検知をサポート
- スマレジ: フィルタ必須テーブル対応、製品の画像をアップロードするProductImageUpload ストアドプロシージャに対応
- Microsoft Dataverse: CDS からのブランド変更に追従
- Backlog: カスタム属性を課題の一覧で表示可能に
- CosmosDB: AddDocument ストアドプロシージャを追加
- MongoDB: ネストされた配列の垂直フラット化、CREATE テーブルをサポート
- Snowflake: Google Cloud Platform 上のSnowflake に対応
- SendGrid: API Key での認証をサポート
- MoneyForward 経費:InvoiceReports テーブルを追加
- Twitter: StreamReadDuration 接続プロパティで特定期間のストリーミングデータ読み取りが可能に
- ZohoCRM: Leads テーブルとCampaigns テーブルのJOIN テーブルを追加
全データソース共通の機能強化
- INSERT/UPDATE 時にクライアントサイトでの関数利用をサポート
- 2つのカラム間での項目のUPDATE に対応
- 全データソースでメタデータキャッシュをサポートし、パフォーマンスを改善
- ADO.NET Providers がEntity Framework Core 5.0 に対応
- PowerShell Cmdlets がPowerShell 7.0 に対応
- ODBC Drivers(含むMac、Linux)のパフォーマンスが50% 向上
- FireDAC Components がDelphi 10.4.1 をサポート
v21 でリリースされた新規ドライバー
もちろん、新しいドライバーもβ版含めて20種類近くリリースされました!
Azure Synapse や Google Cloud Storage はデータレプリケーションツール CDataSync の連携先としても利用できます。
先日 Blog でも紹介したサブスクリプションビジネス向けSaaS の Zuora はすでに日本でも問い合わせがあり、今後のZuora本体の日本での展開も併せて期待が大きいですね。
個人的注目はGraphQLでしょうか。Facebook が開発した比較的新しいAPI仕様ということで有名なGraphQLですが、CData Driverではどのように扱うことができるのか? このBlogでも近日紹介したいと思います。
製品版リリース
- Apache CouchDB
- Apache Kafka
- Azure DevOps
- Azure Synapse
- Google Cloud Storage
- SingleStore
- Snapchat Ads
- Wave Financial
- Zuora
ベータ版リリース
- Apache Avro
- Raisers Edge NXT
- eBay Analytics
- GraphQL
- IBM Informix
- SAP Business Objects BI
- SAS DataSets
- SASXpt
- Tax Jar
- Workday
Python Connectors の製品版リリース
また、今回のリリースでは、去年Betaを提供していた Python Connectors が製品版として正式リリースされました!
Python の主要なツールであるJupyterLab、SQLAlchemy、pandas、Dash、Apache Airflow petl などから利用できるコネクターとして、活用できるようになっています。
https://www.cdata.com/jp/python/
おわりに
というわけで、簡単ですがV21リリースについて紹介してみました。
この機能どうなってるの? どうやって使うの? みたいな気になる点があれば、お気軽にテクニカルサポートまでお問い合わせください!