CData Software Blog

クラウド連携のCData Software の技術ブログです。

ウチのAPIって他社のSaaSに連携できる?の疑問に答えます!

こんにちは、インサイドセールの疋田光希です。

最近自社製品を学ぶ中で、大きな壁にぶち当たりました。
それは「SaaS をツール/システムと連携する場合」と「SaaS 同士を連携させる場合」のデータ連携方法の違いです。

IT 業界にNew な私はこの沼から抜け出すのにかなり苦労しました。ただ、もしかしたら同じような境遇の方がいるのではと思い、この記事を書いています!!

私も少し前までは上手く答えられませんでしたが、エンジニアではない私なりの尺度で、理解できたことを共有します。かくゆう私も最近になってようやく理解できるようになりました。

タイトルにもあるように「ウチのAPI って他社のSaaS に連携できる?」のようなお問合わせはたくさんいただきます。データ連携を図るときには大きく分けて「ツール連携」と「SaaS 間連携」に分けられます。今回はこの2つの側面から解説したいと思います。

ツール連携

具体的な例で見ていきましょう。ここでは仮に「kintone の顧客情報をBI ツールで分析する」というシナリオがあるとします。 BI ツールがまずkintone のデータを取得するためにリクエストを出します。BI ツールから発信された外部リクエストをkintone 側で受けます。
この際にCData Drivers を使用することでSaaS のデータにSQL でアクセスすることを可能にしています。kintone からデータ取得のためのAPI リクエストが投げられた時やkintone から取得したレスポンスを吐き出す際もCData Drivers が双方のコネクターになることで連携を可能にしています。
kintone はAPI リクエストを受けることしかできないですが、リクエストされたAPI データをBI ツールに投げることができるので連携が実現できています。

f:id:kokihikkita:20210602141514j:plain つまり、この連携で実現しているのは「SaaS - ツール間」での連携です。ここでの例が「kintone の顧客情報とウチのSaaS のデータを連携したい」だと、この連携には当てはまらず、それは後述する「SaaS 間連携」となります。

SaaS 間連携

それではどうやってSaaS 間の連携を実現するのか?「SaaS - ツール間連携」との違いはどこにあるのかを見ていきます。

ツール連携は「SaaS - ツール間」と説明しました。2つのSaaS はお互いに、API リクエストを受けることしかできません。SaaS 自ら連携したいSaaS へリクエストを投げることができないのです。ここが一番皆さん勘違いされるポイントではないでしょうか?「SaaS - ツール間」の場合はBI ツールはデータを受取ることができました。しかし、SaaS 間連携をしたくてもSaaS だけではリクエストを受け取るのみで、出すことができません。そこで外部へリクエストを投げられるEAI やETL と呼ばれるデータ連携ツールが登場します。受け身同士のSaaS だけではデータ連携はできないので、データ連携ツールが必要になります。ASTERIA Warp やDataSpider が代表的な例ですね。データ連携ツールでは標準で装備しているコネクターを使いますが標準コネクターSaaS に対応していない場合、ツール連携時のようにCData Drivers を使います。またSaaS 間連携では、データ連携ツールで異なるデータ項目を紐付けるマッピング処理をする必要があります。これもツール連携とは異なった点になりますね。 f:id:kokihikkita:20210602192000j:plain

最後に

今回はツール連携とSaaS 間連携の違いを説明しました。このようにSaaS をデータソースとして連携を図りたい時に「何と連携させたいか」によって、アクションは変わってきます。kintone をデータソースとしてBI ツールでデータの可視化や分析をした場合はツール連携が可能になりますし、さらにkintone の顧客情報とMA ツールを連携させたい場合はデータ連携ツールを通じてSaaS間での連携を実現できます。

データ連携を行う上で何か課題などがあるときはまずは一度CData Software Japan までお問い合わせください。CData 製品がみなさまのデータ連携をサポートします! https://www.cdata.com/jp/support/submit.aspx