こんにちは。エンジニアの宮本です。
今回はTableau Bridgeを使って、クラウドデータやオンプレのDBサーバーからデータを定期的に取得するスケジュールの設定方法をご紹介します。
- 今回やってみること
- Tableau Bridgeとは?
- Tableau Online から直接接続することはできないのか?
- Tableauでデータを取得
- Tableau Bridgeの設定
- スケジュール内容を確認
- まとめ
今回やってみること
- Tableauデスクトップでローカルの SQLServer と kintone のデータを収集
- Tableau Bridge を使ってデータ取得のジョブスケジュール設定
と、大きく分けて2点ありますが、今回のポイントは Tableau Bridge を使ってとスケジュールを組むというところです。
Tableau Bridge を用いることで、各データを定期的に Tableau Onlineにパブリッシュすることができるツールになります。
Tableau Bridgeとは?
Tableau Bridge は、Online 同期クライアントとライブ クエリ機能を兼ね備えていて、
ライブ クエリ機能によって、Tableau Online にパブリッシュされたデータ ソースとオンプレミス リレーショナル データの間のライブ接続を保持することができます。
Tableau Online で直接更新できないパブリッシュされたデータ ソースの場合は、Tableau Bridge を使用してデータを最新の状態に保つことができます。
Tableau Online から直接接続することはできないのか?
結果からお伝えすると、クラウド プラットフォーム(*1)上で SQL ベースのデータを維持しているものならできるようです。
Tableau Online から直接接続できるのは、MySQLやPostgreSQL、Amazon Redshift、Microsoft SQL Server、Google BigQuery、Snowflake・・・・などが該当します。
*1:Amazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloud Platform など
Tableauでデータを取得
まずはTableauデスクトップでSQLServer、kintone のデータを取得してみたいと思います。
(Marketo、HubSpot の方法も kintone と同じ取得方法となります)
ローカルで起動している SQLServer への接続を設定
Tableauデスクトップの左上にある「追加」をクリック(下記キャプチャの赤枠部分)
サーバー名、データベース名などの接続情報を入力して、サインインボタンを押下するだけで接続設定が完了です。
こちらはSQLServerからデータを取得した際のイメージ。
クラウドのデータソース kintone への接続を設定
既にデータソース名(DSN)の設定が完了している場合は、サーバー名、データベース名などの接続情報は登録しているDSNを選択し、接続ボタン→サインインで接続設定が完了です。逆に未設定の場合はドライバーを選択し、接続情報を入力してください。
こちらは kintone からデータを取得した際のイメージ。
ここまでが、Tableauデスクトップへとデータを収集する作業となります。
Tableau Bridgeの設定
次に、一度収集したデータをTableau Online にパブリッシュし、Tableau Bridge を使って各データソース毎にスケジュール設定していきます。
Tableau Online へのパブリッシュからスケジュールの設定まで
「サーバー」タブ→「データソースのパブリッシュ」→対象のデータの順にクリックします。
認証の編集をクリックし更新を有効にし、「パブリッシュ」ボタンをクリックします。
「Tableau Bridge を使用したスケジュール」をクリックし、スケジュール設定を行います。
取得したいタイミングをここで設定します。
今回は平日の17時~20時、15分間隔でデータを取得するよう設定しています。
なお、更新開始時間は00分、15分、30分、45分と決まっていて、スケジュール設定した時間から15分後ではないようです。
ここで、Tableau Bridge を起動させます。
数秒たつと、デスクトップのタスクバーにある Tableau Bridge のアイコンが表示されますが、赤いビックリマークが表示されています。
これは、先ほどパブリッシュした内容の接続情報がTableau Bridge に設定されていないためなので、接続先の情報を入力していきます。
警告マークがついている接続情報をクリックします。
接続先のユーザー名/パスワードを入力し、テスト接続を行ったあと、保存ボタンをクリックします。
これで先ほどまで出ていた警告が消えているのが確認できます。
スケジュールの設定作業は以上となります。
スケジュール内容を確認
Tableau Online で「抽出の更新」タブをクリックし、スケジュール化されていることが確認できます。
まとめ
今回は SQLServer、 kintone のデータを定期的に自動でパブリッシュする方法をご紹介してみました。今後は、Oracle や Salesforce など今回とは別なデータソースを用いた記事や、Tableau Online から直でクラウド上のDBサーバへのスケジューリングの記事を書いてほしいなどございましたら、お気軽にご連絡いただけると幸いです。